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- 階段を一歩上るとき(神戸製鋼ラグビー部 ゼネラルマネージャー兼総監督 平尾誠二) (via tessar)
何より驚かされたのは、イギリス人のメンタリティ。向こうの連中は、食べ物も身なりも、すべてに「俺はこれがいい」という自分の意志を強く持っていて、今この時、一瞬一瞬を楽しむことをすごく大事にしているんですね。「今はこれを大事にしたいから、もう仕事は辞める。食い扶持に困ったときはそのときに考える」なんてことも、よく聞きました。日本人は今より先を考え、継続して安堵感を得られるシステムや価値観を重要視しますよね。両者の違いは、生き方だけでなく、プレイスタイルにも大きく反映されていました。
つまり、彼らは怖がらないんですよ。失うことを恐れない。たとえ練習でも、死を感じるほど激しいプレイをして、体はボロボロなのに「エンジョイしたよ」なんて言う。一瞬にすべてを賭けて、自分を出し切るんです。日本人が「楽しむ」というエンジョイとは違いますよね。日本人はつねに余力を残しておく貯金主義的なところがある。だから、ここぞという勝負どころに弱い、重要な判断を迫られたときの決断力が不足しているんです。
”- 階段を一歩上るとき(神戸製鋼ラグビー部 ゼネラルマネージャー兼総監督 平尾誠二) (via tessar)