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"この青き衣のなでしこたちも正に国の宝だなあと。感極まりすぎてキーボードが濡れては困るので、ずっと握っていたタオルで顔を拭いたところで、オバマ米大統領のツイートに気づきました(家族で観戦していた大統領は、..."

この青き衣のなでしこたちも正に国の宝だなあと。感極まりすぎてキーボードが濡れては困るので、ずっと握っていたタオルで顔を拭いたところで、オバマ米大統領のツイートに気づきました(家族で観戦していた大統領は、試合中もアメリカ・チームに応援ツイートを連投)。「激しく戦った試合を終えて、米女子代表チームのみんなをこれ以上ないというほど誇りに思う。女子ワールドカップのチャンピオンになった日本、おめでとう」と大統領は書いています。

 そして時を置かずに、アメリカの映画監督スパイク・リー(@SpikeLee)の連続ツイートも回ってきました。「同じような光景を前にも見た。日本がアメリカに勝った。前に見たのはスーパーボウルでセインツがコルツに勝った時。ただ勝つために試合をしていたのではなく、セインツは信念のために戦ってた。ハリケーン・カトリーナで亡くなった人たち、生き延びた人たちのために戦ってた。今日の日本の女子チームも同じことだ。そういうチーム、ただ試合に勝つためだけじゃなく、ひとつの信念を抱えて戦っているチームを相手にする時、勝つのはほとんど無理だ。スピリットと意志と気持ちと決意が強すぎる。日本の女子チーム、おめでとう」と。

「信念」と訳した単語は「cause」です(リー監督は「CAUSE」と大文字で強調)。「理由、原因」という意味でよく使う言葉ですが、そのほかに「理念、信念、大義、主義、目標」という意味もあるのです。「ああ、スパイク・リーは分かってくれてる!」と彼の映画が好きなだけに、またウルッと。

 『ハフィントン・ポスト』は「日本の逆転勝利にツイッターで反応」というまとめで、アメリカ人たちの反応をいくつか紹介。「どうせ負けるなら、日本相手で良かった」とか、「アメリカ女子にとっては最悪な結果だけど、日本のことを思うとどうしたって嬉しくなる」などのツイートが並んでいて、さらにウルウルっと。

 続いて米スポーツ専門局「ESPN」のサイトを開くと、「日本は世界に衝撃を与え、ワールドカップで勝利」という決勝戦選評ビデオがありました。澤選手の同点ゴールの場面でコメンテーターが「大会でいちばん小さいチームの日本が、こんな巨人のように戦うなんて誰が予想したでしょう」と興奮した調子で語るのを聞き、さらにさらにウル(以下同文)。顔が乾く暇もありません。

 同じESPNではラヴィ・ウバ記者が「サッカーの神々、日本に報いる」という見出しの記事で、「前半が終わった時点で、どちらが『運命のチーム』なのかは明らかだった。それはアメリカではなかった」と。またアメリカの名GKホープ・ソロ選手が試合後に「今大会は本当に私たちが勝つものと確信していました。ずっとそう思っていました。けれども同時に、何かもっと大きいものが日本を応援していたと思います。この大会を代表するチームは日本でした。どうせ負けるなら、日本相手に負けを認める方がいい。実に優れた、風格のあるチームで、ものすごい情熱でプレーするので。みんなどこまでも戦って戦い続けていました」とコメントしていたことも紹介。それを受けて記者は、「確かに、たとえどんなに熱狂的なアメリカ・ファンだったとしても、3月の悲惨な地震と津波を経験した日本が勝ったことに、少しでも満足感を覚えない人がいるだろうか?」とまで書いています。

 確かに外国の多くの人たちは、被災した日本をそもそも応援してくれていたのだと思います。けれども日本女子代表チームがその応援に見合うだけのプレーをしたからこそ、同情以上の敬意を獲得したわけです。それこそが、偉業です。



- 「うちひしがれた国」の復活宣言と なでしこ優勝に英語メディア|JAPANなニュース 英語メディアが伝える日本|ダイヤモンド・オンライン (via tessar)

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