“昨年1年間を通して作られたアダルトビデオは約1万5000タイトル。1日に平均して約42本の作品が作られたことを意味する。その中に少なくとも1人登場するアダルトビデオ女優、略してAV女優の数をきちんと数えたという公式なものが存在しないので、その総数は把握できないが、とにかくたくさんのAV女優が現在日本には存在することを理解するには十分の作品数だ。AV女優になったその理由を資料で調べると、1.お金、2.性への好奇心、もしくは自己顕示欲、3.綺麗になりたい、4.風俗と違って性病にかかる心配がない、5.芸能界に入りたい、というこの5つの答えに要約できると書いてあった。ただし、僕が出会った女の子の中に、スカウトされて「嫌」と言うことができず(自分の意思表示ができないまま)、そのままずるずるとその業界に入ることになった女の子もいた。その子に聞けば同じ理由で働いている子は少なくないと言っていた。1980年代に登場して以来、その好き嫌いは関係なく今や世界に名だたる日本のカルチャーであるアダルトビデオ。AVという言葉はもちろん、多数の人間で顔面に精液をかける「ぶっかけ」という業界用語が、今や世界的な公用語だったりすることは日本人が知らない世界の常識だ。だが、そんな状況になっているにも関わらず、今活躍するAV女優の名前をあげることはよほどのAVフリークでない限り、かなり難しい。だけど、今や僕たちの知らないとこで、この業界は組織され、大きな消費文化を作り上げていた。1〜5を明確に否定できない限り、誰しもその歯車の中に組み込まれることなど案外簡単なことなのだ。”
- Tokyo girls ポップな東京文化人類学|Numero TOKYO (via chihilog) (via voqn) (via tsupo)
2009-03-05 (via gkojay) (via konishiroku) (via mnky) (via yaruo) (via tessar)
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