
Googleではないアップル製の新iOS地図アプリの、その先に
『9to5Mac』が、アップルは『iOS 6』から『Maps』アプリで使用される地図をGoogle社から自社製の地図に置き換える可能性が高いと報道しています。より高速で新機能が搭載されると、もっぱらの噂。すでに、iPhotoでは、OpenStreetMap Foundationのマッピング・データが使われているのは有名な話。
実はここ数年間、アップルは、地図関係の企業を買収しています。Googleマップと類似製品を提供していたPlacebase社、高度を含めたリアルタイム位置情報を提供するオンライン・マッピング技術を保有していたPoly9社、ミサイル誘導システムのために作られた、機密扱いになっていない技術を使い、高精度の3Dマップを作成していたC3 Technologiesなど。これらの会社を買収しているということは、ただMapsアプリを置き換えるだけでないでしょうね。
中国で、自動車関連のエンジニアを募集していたこともニュースになったように、常時ネットワークに繋がっているカーナビにiOSを搭載し、iCouldで自動同期を試みているのかもしれません。もっと先を推測すると、テレビ、車、家などOSで管理するオートメイションライフシステムという構想は、誰もが思い浮かべるアイデアではないでしょうか?
リアルタイムに変化する地図を利用したゲームをテレビで遊ぶ、車に搭載したカメラ映像と位置情報をテレビに送り、Googleストリートビューの写真を超えるリアル映像で、その場所にいった気分になれるサービス、など、考えだしたらキリがありません。(有益かは別として…)
もっと深読みすれば、現在噂になっているアップル製テレビが、ジョブズ死後の分岐点になるのでは、と思っています。ただのテレビにiOSを載せるだけのプロダクトであれば、ちょっと辛いですね。MDが全盛だった頃、MP3プレーヤをリリースし、「キワモノ」と思われた数年後、世界がアップルに驚喜した、あの頃。あんな神通力がきいていたブッ飛んだプロダクトをリリースをするのであれば、十年後もアップルが覇者となっていると思います。
一番悔しいのは、その場所に自分がいないこと。もっと、自分を高めて、しかるべき場所にいかないと、と焦る今日この頃。未来は明るいと信じたいですね。
[LINK] iOS 6: Apple drops Google Maps, debuts in-house ‘Maps’ with incredible 3D mode | 9to5Mac | Apple Intelligence