Quantcast
Channel: UBIQUITY LiFE*
Viewing all articles
Browse latest Browse all 9444

"分散して開発を行う場合、各々が次の認識を共有しなければならない プロジェクト全体に対する責任感とプロ意識 成果の恩恵を受けるターゲットに期待される効果 関連する他のプロジェクトの把握と想定されるリスク..."

$
0
0

分散して開発を行う場合、各々が次の認識を共有しなければならない

プロジェクト全体に対する責任感とプロ意識
成果の恩恵を受けるターゲットに期待される効果
関連する他のプロジェクトの把握と想定されるリスク

これを実現する方法を一言で言えば「思いやり」に尽きる。

例えば、日本の企業の場合(少なくとも任天堂では)、他部署にメールを送るときにはまるで社外とやり取りでもするかのごとく気を遣う。相手のリソースや前提知識、状況を無視した一方的な依頼はご法度だ。逆に、他部署から個人的に依頼が来たとしても、引き受けることによる自部署への影響を検討せずに独断することは許されない。これを侵すと計画に制御できないノイズが混じることになる。また、部署間に限らずに思いやりに欠けたメールは、冗長なやり取りや誤解、受け手における無用な調査などを引き起こす原因になる。

自分の行動がもたらす影響を、一緒に働く同僚について思いやれるのか、プロジェクトまで思いやれるのか、会社全体か、あるいはユーザーまで意識して仕事が出来るのか。この思いやりこそがプロフェッショナリズムに直結するのだ。

日本の新入社員が始めに身につけるであろう最低限の常識がNokiaの(少なくとも私の関わった)グローバルなプロジェクトには存在しなかった。



- Nokiaが3年で地に堕ちた理由(3) ~グローバルカンパニー~ | for what it’s worth (via otsune)

Viewing all articles
Browse latest Browse all 9444